「弁償します」では何も解決しない ~新人の失敗から考える、ミスとの向き合い方~

営業ノウハウ

おはようございます!

今日もお仕事お疲れ様です!

今日は、最近うちの事業所であった小さな出来事から、「失敗したときのリカバー」について考えてみたいと思います。

ミスを犯してしまったとき、あなたは上司に何を伝えますか?

逆に、上司としてミスをした社員に何を求めますか?

ぜひ両方の立場で読んでみてください。

事の発端

ある日、こんな出来事がありました。

新しく入った配送スタッフが、フォークリフト操作中に、その日お客様へ届ける予定だった資材を爪で破いてしまったのです。

そこから中身が漏れてしまうという、なかなか肝を冷やすミスでした。

本人もすぐに気づき、真っ青な顔で事務所に駆け込んできました。

一緒に現物を確認していると、彼はおそるおそるこう言いました。

「この商品、高いですか…?私が弁償しますので…」

その言葉を聞いた瞬間、私は「このマインドは、今すぐ訂正しないといけない」と思いました。

「弁償します」が示す、危険な思考のクセ

私は彼にこう伝えました。

「”高いからダメ”とか”安いからスルー”みたいな問題じゃない。ミスをしたら弁償すればいい、という考え方だと、また次も同じミスを繰り返すことになるよ」

「ミスについては別に怒ったりしない。けど、同じミスを2回やるのはNG。そのためにどうすればいいかを、自分の頭で考えてほしい」

弁償という発想自体は、責任感の表れでもあります。

「自分が悪い、だから埋め合わせなければ」という気持ちは、決して間違ってはいません。

でも、それは「過去の埋め合わせ」にしかならないんですよね。

本当に大事なのは「未来を変えること」のはず。

ここに、ミスへの向き合い方として、見過ごせない大きな違いがあると感じました。

「分かりました」の裏側にあったもの

私は彼にきちんと理解してもらおうと、できるだけ丁寧に伝えました。

本人も「分かりました」と口にしてくれたので、その場では一安心していました。

けれど、彼はやっぱり、本当の意味では理解していなかったのです。

この日は朝のミスによって配送に遅れが生じ、定時を迎えても彼の業務が少し残ってしまいました。

すると彼は、こう言い出したのです。

「明日は休みなんですが、朝だけ会社に来て残りをやります」

その言葉を聞いた瞬間、「ああ、やっぱりだめだ。そもそもの考え方の方向性が間違っている」と感じました。

さっき伝えたことが、まだ腑に落ちていない。

彼の頭の中には、いまだに「埋め合わせをすること」しかなかったのです。

私はもう一度、今度は少し言葉を変えて伝えました。

「休みの日に出てきて穴埋めしても、それは”その場しのぎ”にしかならない。問題の本質は、”なぜ業務が時間内に終わらなかったのか””なぜミスが起きたのか”を考えることだよ。休日出勤は、その答えにはならないんだ」

二つの出来事が示す、共通点

この二つのエピソードに共通しているのは、「目の前の問題をどう収めるか」にばかり意識が向いてしまい、「なぜそれが起きたのか」「次にどう活かすか」という視点がすっぽり抜けてしまっている、ということです。

弁償も、休日出勤も、行動としては一見誠実に見えます。

むしろ「責任感のある人」に見えるかもしれません。

でも、その行動の裏側で、「考えること」そのものを放棄してしまっているとしたら、それは本質的な解決には繋がりません。

新人だけの話ではない

これは新人だけの話ではなく、私たち自身にも当てはまることだと思います。

仕事でミスをした時、つい「謝る」「埋め合わせる」ことに意識が向きがちです。

でも、本当に求められているのは「再発防止」のための振り返りです。

立場が上がるほど、この「振り返る力」の差が、仕事の質を大きく左右するように感じます。

部下に「次同じミスをしないために、どうすればいいと思う?」と問いかけ続けることも、上司としての大事な役割なのかもしれません。

まとめ

今日のまとめ

「ミスの埋め合わせは成長を伴わない。考えることで人は成長できる」です

弁償や休日出勤という「行動」は、一見誠実に見えます。でも、それが「考えること」を放棄するための手段になっていないか。

そんな視点を持つだけで、同じ失敗を繰り返さない働き方に近づけるのではないかなと思います。

あなたの周りにも、「埋め合わせ」で満足してしまっている人はいませんか?

もしいたら、ぜひ「次どうするか」を一緒に考えてあげてみてください。

それではまた!

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